研究テーマ

私の主要な研究関心は、人々が自らを取り巻く世界をどのように認識し、その認識や特定の信念が心理的経験とどのように相互作用するかにあります。この問いを基に、私は主に以下の分野で心理学を探求しています。

1. 東アジア心理学
2. 異文化適応心理学
3. 環境心理学
4. 社会認知
5. その他(国際共同研究)

詳しい内容については以下の説明をご参考ください。

1. 東アジア心理学 (East Asian Psychology)

文化心理学の研究は、集団主義が一様な構造ではないことを示唆しています。私は、異なる東アジアの社会とそれに関連するメンタリティを調査することで、集団主義の多様な形態を理解しようとしています。私の研究は、東アジア人(例えば、日本人と韓国人)のメンタリティを区別する生態学的要因に焦点を当てています。

  • 集団ベースの集団主義
  • 関係ベースの集団主義
  • タイトネス・ルーズネス 
2. 異文化適応心理学 (Acculturation Psychology)

マジョリティグループとマイノリティグループのメンバーが、彼らが住む社会をどのように認識し、各グループのメンバーがどのように社会に適応し、文化変容していくのかを研究しています。

  • 多文化イデオロギー
  • 文化変容
  • 対処戦略
3. 環境心理学 (Environmental Psychology)

環境問題や気候変動に対する人々の理解が、彼らの行動や適応にどのように影響するかを研究しています。特に、東アジア人の環境保護志向に影響を与える文化的要因の理解に関心があります。

  • 未来社会に関する信念
  • 気候不安
  • 気候正義
4. 社会認知 (Social Cognition)

人々の社会カテゴリーや社会に対する認識が、彼らの行動やウェルビーイングにどのように影響するかを研究しています。

  • 本質主義 (essentialism)
  • 集団間非人間化 (intergroup dehumanization)
  • 自己人間化 (self-humanizing)
  • 社会的不平等に対する認識 (perception of social inequality)
  • 未来社会に対する認識 (perception of future society)
5. その他:国際共同研究

人間の心理的側面に対する広範な好奇心と、心理学的知識や洞察を深めることが人々の生活の質や全体的なウェルビーイングの向上に貢献できるという信念に基づき、世界中の研究者と協力して社会文化心理学のさまざまな問題に取り組んでいます。